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研修用の動画制作は、「プロセス」が重要。したがって「値段ありきのパックプラン」や、極端に制作費がお安い場合「思い通りの制作」ができないことがあります。そう、研修用動画は、1本1本内容が異なる「オーダーメード」。本気で作りこめば大変手間隙のかかる制作、ということ。その前提を含んだ上で、もし見積額が「50万円以下(本編尺7分前後)」だったとしたら。それは比較的良心的な制作会社といえるかもしれません。

何より覚えておくべきは「ダラダラ続く長い動画は、見せられる方は大変苦痛」ということ。では、ある程度集中してみていられる「限界の尺」は、どのくらいなのでしょうか。これは一般的に「7分前後」といわれています。つまりこれより長いと、もはや「見てもらえなく」なる。せっかく制作しても見てもらえないなら、まったく本末転倒です。なので。研修用動画を制作する際は、尺は7分まで・もしくは7分未満に区切った「章分け」構成を複数本で、と心得ておくといいでしょう。

上記の「尺」の話にも近いですが、何より「テンポのよい作風」がベストです。テンポがよい、とは「小気味よくカットが切り替わる」映像のこと。ただ、無意味に絵が変わればいいわけでもない。きちんと研修内容をフォローしながら、パシパシと次々絵を提示していく演出が大事です。ただ、こうした作風は制作する側は大変(笑)。だからこそ。「値段だけありき」の制作会社に研修動画を依頼すると、見ていて眠くなるようなダラダラとした雰囲気の映像になってしまう…そういうことなのです。

くり返し述べているように、たとえ研修用の動画であっても「間延びして退屈な映像」は、見てもらえません。なので、とにかくテンポよくパシパシ切り替わる映像にまとめるとよいでしょう。また、研修用動画でやってしまいがちなのが「関係者への長々としたインタビュー」。これは見る側にとって、本当に退屈。仮に入れるにしても、長くとも30秒以内で要点だけまとめるなど、プロならではのひと工夫がほしいところ。見せられる側はシビアです。つまらない内容だと、本当に見てもらえない結果となります。

研修用の制作動画は、ひじょうに便利で効果的。ですが、さらに完璧な存在をご存知でしょうか。それが「動画と連動した小冊子の制作」です。つまり、動画の内容を印刷物で表現したもの。ポケットブック型なので、持ち運びや保管する上でも邪魔になりません。さらに、動画を見ながら小冊子を見る、動画が終わったあとでおさらいで読む、など。文字通り研修「立体的に」展開することが可能になる。そう、研修用動画と「小冊子」を合わせて制作すると、完璧な研修用教材が完成します。おススメです。

研修用動画のもっとも有効な活用法は、「派遣さん・バイトさんの定期研修の説明用」。流通業さま・お店さまなどでは、定期的・散発的にバイトさんが入店するもの。その際毎回毎回、ベテランのスタッフさんが研修説明していたら大変です。またいくらベテランでも、その人その人によって研修内容が微妙に違ってしまうもの…。これが研修用動画なら。説明する手間も省ける上、伝える内容を完璧に統一することができる。研修用動画は、派遣さん・バイトさん向けとして、まさに好適です。