百貨店スタッフ向け研修用動画の制作例
今回ご紹介するのは、地元密着系百貨店さまの研修用動画制作例です。
埼玉県では有名なこちらの専門店街さま。制作したのは、アルバイトさん入店時に使う研修動画の制作です。どのような作品か、さっそく見ていくことにしましょう。
実際に撮影した映像で新人さん研修を行う
ご相談いただいた百貨店さま。以前のこちら様の研修は、入店希望者に対して定期的に「セミナー形式で」行なわれていたとのこと。
これはこれでよかったのですが、やはり研修担当者の「口頭による説明」だけでは、内容に起伏が少なく、具体性に乏しいのが課題でした。
そこで、研修内容に立体感を出し、より具体的な内容にするための動画を制作する企画が持ち上がりました。これを受けての制作です。
上記のような事情からスタートした制作なので、まずは「文字的でない、よりビジュアルチックな」教材をご希望。
たとえば、同じ説明をするにも「実際に撮影した」映像を用いたり、あるいは危険性を説明するシーンではそれを再現したり。
このように、「見る側の想像力を掻き立てる絵」をふんだんに用いた作品にしたい。そんなご希望を賜りました。
全ての研修要素を「絵に変換」し、表現
以上のようなご希望に沿い、実際のロケでは、「全ての要素を『絵に変換する』」という計画をたてました。
とはいうものの。これはプランは簡単ですが実践は大変です(笑)。しかし。こうした難題をクリアしていくことこそ映像制作の醍醐味であることもまた事実。
同時に、実現のためには先方さまにいろいろとご協力を賜ることも欠かせません。
そこで、先方さまには「ロケ場所と時間」「エキストラの皆さん」の仔細なご手配を依頼。お忙しい中、万全に対応していただきました。
これにより、あらゆるシーン・例・シチュエーションを動画に変換することに成功。
当社のクリエイティビティと先方さまのきめこまかな手配の相乗効果で、大変素晴らしい素材を収録することができました。
さまざまな「撮影上のひとひとねり」が、かなめ
演出的な点での工夫も、今回は特筆点です。
上記のようにさまざまなカットを多彩に撮影しましたが、ただただ漠然と撮ったわけではありません。全てのカットに「何かしらの」ひとひねりが加えられています。本制作は、この「撮影上のひとひねり」がよい感じで効いた内容となっています。
見る側を退屈させない「独特の世界観」を
これは実に細かな映像の造作の部分のお話になります。
たとえば、同じ説明の映像だとしても。背景に関連する「テクスチャ」を配したり、単に画像を反映すればいいだけかもしれない部分でも、配慮のあるカット素材を挿入したり。そうした「映像演出」を、細かに施している、ということです。
これによってどんな効果が得られるか。それは、見る側を退屈させない「独特の世界観」を作り上げることができます。要は、漠然と作っているのではないという真剣度。それが、充実した画面となって提示され、理屈を超えた説得力を映像に含ませる結果となっているわけです。
徹底して映像に精緻な造作を反映する
そしてその思想は、撮影ロケだけでなく編集でも徹底しています。
百貨店さんですから、さまざまなお店さんがあり、撮影もいろんな場所で行なっています。編集も、画像に映るお店さんのテイストに共通する背景を使ったり、小物をあしらったり。
単に「説明として完結すればそれでいい」のではなく、きちんと演出として完遂するよう配慮がなされている。そう、あればいい、入っていればいい、ではない。あくまで見て楽しく、目にも楽しい完成度を目指す。
そのために、あくまで美意識を重視し、徹底して精緻な造作を反映する。そんな作業を行なっているのです。
研修用の動画は「見てもらえて」こそ
以上のような造作で、本作品は完成しました。
やはり動画は「見てもらって」なんぼ、です。見てもらえるために、あの手この手で手をつくし、工夫し、演出する。こちら様の作品でも、こうした思想は健在です。具体的に絵に変換し、さらにそれを美しく楽しく見えるよう編集する。
研修動画のひとつの雛形として、ご参考にしていただければと思います。