【作例紹介(10)】バス会社ドライバー研修動画

運輸系企業さまの安全運転啓蒙DVD

前回ご紹介した案件と同じバス会社さまからいただいた、別の案件をご紹介いたします。バス・ドライバーさんの安全研修用動画です。

前回の動画にプラスされる形の、アップデート版ドライバー研修DVDを制作しました。どのような画面で構成されているのか、さっそくご覧いただきたいと思います。

運輸系企業では欠かせない「安全運転・基礎研修」

運輸系の会社さまには、さまざまな種類があります。旅客系では、バス・タクシーがメジャーです。物流系では、宅配便、大型トラックなどが代表的。

その全ての輸送企業さまでかかせないもの。それが「安全研修」です。

どんなに事業規模を拡大しても。たった一件の「小さなミスから始まった」大事故で、事業の存亡すら危ぶまれる事態になってしまうからです。

まして、日ごろからの安全教育が万全でなかった形跡があったなら。マスコミをはじめとして、各方面から多大なる非難を受けることになります。

こうした艱難を避けるため。そして社会の安全を担う一員として。すべての輸送企業さまで、ドライバーの安全教育ほど大切なものはないといえます。

やってみせる、を動画で行う研修

では、こうした運輸系企業さまでの動画研修。制作する上でのポイントは、どんなことなのかを考えてみましょう。

当社では、動画ができる機能として「やってみせる」「それをいつでも再生できる」ことであると考えています。

動画なら「やってみせる=実践・実演」をそのまま残せて、しかも理想的なパターンを提示することができる。注目すべきは「理想的なパターン」という点です。

というのも。実際の現場での実演も、それはそれでOKなのですが、必ずしも毎回「理想的な形」を提示できるわけではない。

しかし映像なら、もっとも理想とされる再現を「お手本」として残すことができる。そしてそれを、いつでも・何回でも再生することができる。

これは、運転技術しかり・確認動作しかり、そしてマナー演習しかり。全てのことで共通しています。

だから動画での研修は必須であり、とても便利。そう当社は考えています。そして多くの輸送企業さまもそう考え、動画研修を導入されているわけです。

理屈ではなく「実演で」感じてもらう研修

以上のように、いわば「やってみせる」を形にできる。それが動画研修のメリットといえます。

言い換えるなら。理屈だけではダメ、ということ。理屈で人は動かないのです。きちんと実演し、こうしてください、と提示する。それができるのが動画研修といえます。

ドキュメント収録・撮影した研修動画が理想

ところで。再現映像(やってみせる映像)の制作方法ですが、大きく分けて2つの方法があります。

ひとつは、いわゆる小芝居形式。ひと昔前の言葉でいえば「やらせ」になります(悪い意味ではなく、いい意味で)。そしてもう一つは、実際に現場で行なわれていることを記録として取材し、一例とすること。いわゆるドキュメント映像形式です。

そのどちらも、有用性は高いです。どちらに分がある・ないといった種類のものではないです。では、実際の制作ではどちらを選択すべきなのか。

これは、状況に応じて異なります。無理なく現場を取材できる状況であれば、ドキュメント手法が有用です。この手法のメリットは、特段の手配や造作をすることなく、リアルな再現を収録できる点です(それはそうですよね、現場そのものなので)。ただ反面、本当に細かい部分までの撮影は難しい面があります。

一方の小芝居再現ですが、これはドキュメント収録では不可能な「詳細にいたる再現」が行なえるメリットがあります。たとえば全体の絵と手元のアップを両方再現で撮影するなど。ドキュメントには不可能なロケが可能です。

 

節目で基礎にたち返れる・それが研修動画

以上のように、それぞれ得意部分が異なる再現映像収録。実際の制作では、状況に合わせて方法を選択することになります。

ともあれ。「やってみせる」、を可能にする研修用動画は、いってみれば「模範を示す」ことに他なりません。研修実施側が、研修生に理解していただきたいいわば「落としどころ」が、具体的・そして明確になるので、受講生たちの分かりやすい「行動基準」になります。

組織においては、これがなにより大事。言ってみれば「節目節目で立ち返れる基礎」となるからです。

そしてそれを物理的な側面から可能にするもの・それが研修用動画に他なりません。

密着取材映像で「やってみせる」を形に

いかがだったでしょうか。上記のように、「やってみせる」を形にした密着取材映像は、研修動画で有用な手法のひとつです。ぜひ御社でも制作をご検討されてみてはいかがでしょうか。

そして余談ですが、実はこうした制作映像は「記録」としての意味もあります。今制作しておけば、これから数十年後、貴重な記録となるのです。その意味でもぜひお勧めしたいと思います。